また、新しい発見だ。
これが、本当に100年以上も昔のデザインか…? 
ソットサスとロス・ラブグローブの両方を一人でやっていた人が、こんな昔にいたとは…! 
その人とはビクトリア女王時代のイラストレーター兼デザイナーのイギリス人クリストファー・ドレッサー。(Christopher Dresser 1834-1904)
産業革命の真っ只中にアート&クラフト運動に参加し、勇気を持って実行した人物。デザイナーと製造者が別の人による「デザイン」を世界で初めて定着させた人でもある。
元々は植物学者で、西洋にてジャポニズムが流行る以前から日本の陶器、美術に興味を持ち、その造形様式を取り入れた独自の表現を研究、明治時代に来日もしている。銀、銅、ブロンズ、真鍮などの新しい金属素材の製品にも積極的に取り組んでいた。
今見ても、とても一世紀以上が経っているとは思えない程、新鮮なデザインが多い。その証拠にイタリア・デザイン先進企業の代名詞アレッシー社から、既に10以上の作品が復刻版で商品化されている。その中でも、逆三角錐に3本脚の小物入れ「Dresser」は、カラフルなプラスチックでも商品化されている。

a)ドレッサー氏
b)会場-イスと暖炉(ハートがカワイイ)
c)アレッシーからのリ・プロダクション
d)アレッシーからのリ・プロダクション
e)アレッシーからのリ・プロダクション
f)金属ポット-ソットサスみたいな形

g)トーストとエッグ立て
h)日本の鉄瓶コレクション
i)陶器のスケッチ
j)植物のイラスト
k)イスのデザイン
l)イスのデザイン
m)万国博覧会のイラスト
「今日、最もトレンディー“コンテンポラリー・ハイ・デザイン”の作品達」と、アルベルト・アレッシー氏に言わしめたほど、そのクオリティーは高い。
又、植物学者らしく、生物学的な自然のラインを生かしたオーガニックデザインも既に始めていた。
展示されている作品を見ると、シンプルながら印象深い構成のデザイン(ソットサス的)と有機的ラインのデザイン(ロス・ラブグローブ的)が有り、全く今の流行のトレンド二つと同じだ。
また同じ事を言うが、本当に一世紀も前のデザインか…?!
本質的なところで現代のデザインは進化していないのでは、、という素朴な疑問が沸いてくる…。

「デザインとは?」を足元から考えさせられる展示会だった。

尚、8月はイタリアは全く国中がVacanza(バカンス)で休み。会場のデザイン/建築の美術館-トリエンナーレも休みだが、Web上でバーチャルでこの展示会は見る事ができる。

より詳しく知りたい人は
http://www.triennale.it/triennale/
sito_html/dresser/html/index.html