こんなにも多くの種類のタイルを一同に見たのは初めて。タイルのみならず、水洗金具、バスタブ、バスアクセサリー、シャワー等の色数、デザインの豊富さ、メーカーの多さに驚く。これはボローニャ市で催された欧州有数のタイル、洗面、バス、トイレ等の水廻りの見本市 CerSAIE(チェル・サイエ)の事。
家具のミラノサローネも凄いが、このチェル・サイエもスゴイ! 水廻り関連での商品量も多いが、レベルもすごい。特にタイルの色数は、驚異に値する。一言で赤といってもそのカラートーンのグラデーションはとても細かく、「ここまで必要なの?」と思うほど・・・。実際に使用されるかどうかは別にしても、その「見せ方」のうまさは流石!イタリア。

ローマ時代から伝統的に多用されている、有名なモザイクタイルもすごい。豊富なカラーをコンピューター技術とかけあわせ、どんなイメージ画像のものでもモザイクで再現出来る。このリアルな表現も目を見張る。
さて、水廻り関連インテリアのトレンドも、まだまだ根強いミニマムZEN。シンプルな形の中にシックなカラー。しかし、水廻りの為か、ミニマムでも赤を使うものなどアクセントカラーが多いのも目に付いた。シャワーボックスのデザインも豊富。多機能も多く壁面からマッサージシャワーの出るシャワーBox型のジェットバスやサウナもある。
各社展示デザインも面白い。例えばモザイクタイルのTREND社は、壁面を葉っぱ型に切り抜いた入り口が楽しい。


ここのボローニャ市の隣のモデナ近郊は(フェラーリ本社もある)生産も輸出も世界一のタイル産地。タイルメーカーがひしめき、技術、デザインにしのぎを削り合う。見本市名のCerSAIEのCerは、イタリア語でCeramica(チェラミカ)の略でセラミックの意味。
入場者数13万人、出展社1100社。
再度言うが、この豊富な色、形、デザインバリエーションには本当に驚く。これは多数のメーカー間の競争のタマモノである。と同時に、一人一人が意見や主張があり、他人と違うものを欲しがるこの国の国民性にもよる。そして、世界中に輸出されている。
さて、一方の日本はご存知のように、数社で市場を占めている状態。一社でいくらバリエーションを増やしても、たかが知れている。それより何より、欧州では浴室等の水廻り空間はタイルが基本であり、効率のみのためのFRPの一体型ユニットバスは一般住宅やホテルでも見たこともない。日本に帰国して一番残念なのが、一般住宅のみならず、かなりのレベルのホテルもユニットバスに席巻されてしまい、味気ない空間になってしまっている事。ウォシュレットもよいが、効率のみの「量」から「質」に転換して欲しいと願うのは私のみだろうか、、、